英国へ留学した夏目漱石は、下宿先で夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余ってシャーロック・ホームズに相談した。このことがきっかけで、彼はホームズが抱える難事件の解決に一役買うことになる。それは、呪いをかけられた男が、一夜にしてミイラになってしまったという、世にも奇怪な事件であった!? 著者が、自信を持って読者に贈る、本格ミステリーの力作。【本電子版は、ルビは総ルビではなく、旧版に基づいています】
吉敷シリーズを数冊読み、緻密な謎解きを堪能してからこの作品に来た。 面白い!構成が楽しい! こんなにユーモアあふれる作風だとは、開いてみるまで分からなかったから、ものすごく得した気分。 ホームズも漱石も、大満足だろう。 巻末の特別エッセイは、島田荘司ファンのみならず、小説を愛する老若男女にとって、これだけでお金出して買う価値あり。
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