魚の粗(あら)ほど旨いものはない! 築地に日本初の魚の粗料理専門店・粗屋ができた。金目鯛の粗汁、烏賊の腸煮、皮剥の肝和え――通常は捨てられてしまう粗が、魚を知り尽くした店主、鳥海五郎にかかると絶品料理へと大変身。はやる気持ちを抑え、今宵も粗屋の暖簾をくぐる。いったいどんな料理が待っているのか。粗を肴に酒を呑む、至福の時間の始まりだ。『骨まで愛して 粗屋五郎の築地物語』改題。(解説・太田和彦)
金目鯛の粗汁、カワハギの肝あえ、イカのわた煮など絶品料理の口福。日本初の魚の粗料理の専門店「粗屋」の物語。自称「味覚人飛行物体」で、東京農業大学名誉教授・小泉武夫氏が描く粗を愛した男の人生。
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